【感想】クリスマス•カロル / ディケンズ

 

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意地悪でケチな商人・スクルージは、クリスマスイブの夜、今は亡き昔の同僚マーレイの幽霊に遭遇する。マーレイがスクルージの前に現れたのは、スクルージがこのままの悪い行いを続けると死後の世界で大変な目に逢うのだと忠告するためだった。 
スクルージを説得するために、マーレイは、3人の幽霊を彼の前に派遣する。それは、過去・現在・未来それぞれのクリスマスの幽霊であった。3人の幽霊が見せる幻影は、冷え切ったスクルージの心を少しずつ変えてゆく。 

物語自体は知っていたが、文庫本として読むのはこれが初めてかもしれない。 
自分だけのためでなく、人に尽くす生き方が本当の幸せな生き方なんだと教えてもらえる物語。 
主人公が成長していく話や、主人公の主義や思想が良い方へ転換していく話は、読んでいて感動を覚える。心が荒んだときに読みたい本。 

 

 

クリスマス・キャロル (新潮文庫)

クリスマス・キャロル (新潮文庫)